『傷痕のメッセージ』=知念実希人

内視鏡の緊迫した場面から始まる。いつものように1行読んだだけでもう読み進められずにはいられない。
何が起こっているのかプロローグを全部読んでもわからない、息つく暇もない急展開の場面に圧倒される。

傷痕のメッセージとは元刑事・水城穣の胃の内壁にに書かれた謎のメッセージである。
水城穣は末期癌で娘の勤務していた病院で程なく死亡する。直後、弁護士が来て死亡後は解剖するように強く迫る。
解剖後、胃内壁のメッセージは発見され、28年前から未解決だった折り紙殺人事件へとつながっていく。

さすがに3/4ほど読み進めていくうちにこの後どんな展開になるのかだんだん想像がついてくるが、まるでドラマを見ているかのような鮮明な表現により息をのむばかりである。

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