『そして、バトンは渡された』=瀬尾まいこ・著

「困った。全然不幸ではないのだ」。17歳の優子は次々と変わる親にそれぞれの愛情を注がれて暮らす。母には3歳で死に別れるが二人目の母との出会いで明るく楽しい世界が開ける。その後ある事情で父とは離れてしまうが2人目の父とは裕福な暮らしを体験する。さらに3人目の父と出会ったと思ったら2人目の母とは離れることとなり、今は3人目の父との二人暮らし。

かなりややこしい人生のように聞こえるが、その時々で幸せを自覚する優子の言葉が印象的だ。
親も子も最大限の努力を惜しまない、その姿勢が自身の日常生活を振り返るいい刺激となった一冊である。

この本は今、子育て真っ最中の人はもちろん、ひと段落した人、また独身者にも感動を与えることだろう。

2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの小説。
私がこの本を手にしたのは、魁新聞「本の世界へようこそ」欄で紹介されていたことがきっかけでした。
でもネット検索して気づいた。すでに映画化されていたんですね・・・。
写真となりは本屋さんにおいてあったしおりです。

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