『山椒大夫』=森鴎外 2023.07.20 読書メモ 帰らぬ父を訪ねて母、娘・安寿とその弟・厨子王、お供の女中・姥竹(うばたけ)が帰らぬ父を訪ねて越中から西国へと旅をしていた。途中、橋下で野宿していると山岡大夫という慈悲深そうな男に寝床を提供すると言われついていったらそれは人売りで、船に乗せられ女中と母は佐渡へ、姉弟は宮崎へ売り飛ばされる。船中、女中姥
『読書記録』=大江健三郎 2023.07.18 読書メモ 大江健三郎の「読書記録」についての考え方が国語の教科書(光村)中3に書かれていたので引用する。~以下引用~公民館に村の人が寄付した本が集められていた。一年間、ほぼ毎日通いそこの本は全部読んだ。家に帰り「お母さん、僕は公民館の本を全部読んだ。」と言ったところ公民館に連れていかれた。適当
『花うた』=一穂ミチ(『奸計の遁走曲』=日本推理作家協会編) 2023.07.07 読書メモ 久方の記載となったが読んでいなかったわけではない。本業に時間がとられ書評の時間が取れなかった。それはそうと、知念実希人狙いで『奸計の遁走曲』を手にしたのだが、その中の収録作品「花うた」=一穂ミチ にかなり衝撃を受けた。「花うた」は書簡体小説といわれる形式で書かれており、刑期中の秋